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漢方鍼医会だより H28年度 6月・7月合併号

皆さんこんばんは。じめじめとした気候とアラサーという年齢とが相俟って、身体のダルさが抜けず体力の低下を実感している今日このごろ。私を熱くさせたヨーロッパサッカー4年に1度の祭典、EURO2016も終わってしまいなんだか心にポッカリ穴の開いたような気分の新井芙美法がお送りいたします。

気持ちを切り替えまして…今回は夏の特大合併号です!なかなか更新できず周りからサボってたんじゃないかー?なんて声もありますが、PCの不具合でしばらくの間更新ができなかったのです。申し訳ございません。しかし、PCも復活したので今回の記事はボリューム多めです。最後までお付き合いいただけたら幸いです。

 

では、まずご好評いただいているかどうかはわかりませんが「食いしん坊企画」です。

蕎麦・うどんと麺ものが続いていたので、たまにはご飯ものが食べたい!ということで今回やってきましたのはコチラ。新宿三丁目にお店を構える「curry 草枕」さんのカレーライスです。

こちらのカレーはスープカレーほどではないですがサラサラとしていて、まさに「カレーは飲み物」というような感覚。カレーは、玉ねぎベースで小麦粉不使用・スパイス重視・油も少なめということで、胃にこたえることもなくあっという間にいただけました。お米にもこだわりがあり少し固めで粒も大きめ。カレーとの相性も考えられています。

店内の客席はというと、テーブルと椅子の一般的なもの・カウンター席・ソファ席・掘りごたつ席と様々でなんだか楽しい空間でもありますね。

ご興味と食欲が湧いた方は、是非足をお運びください。

 

『「なすチキン」のチーズトッピング』

 

では、ここからはお勉強TIMEです。毎月第二日曜日に参加しているの勉強会「漢方鍼医会」のお話です。

私たちがどんなことを勉強しているかもわかると思いプログラムを載せてみます。

≪漢方鍼医会6月のプログラム≫

『研究部』

第一席:「季節の邪について」

第二席:「難経五難 菽法脈診再考」

『研修部』

第一席:「脈診法」

第二席:「取穴法」

『入門部』

「治療の実際」

6月の講義の中には、当院の新井康弘・新井敏弘先生の発表もありました。

康弘先生は入門部にて「治療の実際」と称しまして、治療の方法や必要な知識など、本会の治療法を学ぶ上で基盤となることを講義しました。今年度入会した会員の皆さんに丁寧でいて尚且つ熱い講義を行っていました。

敏弘先生は研究部にて「難経五難 菽法脈診再考」を講義しました。鍼灸師によって治療をする際、患者さんを体の状態を把握するために脈を診ますが、その方法が治療家それぞれ違います。いろいろと参考にする脈診法はありますがその中でも、今回は菽法脈診という方法について、さらに理解を深めていこう。という講義でした。

『康弘先生は手をグーにして力の入った講義です!』

『敏弘先生は手をパーにして安定感のある講義です!』

 康弘先生・敏弘先生は、臨床経験や治療や病に関する知識が豊富で、また本会の立ち上げた方々なので講義の依頼も多く大変です。日々の診療の後は努力を惜しまず、居残り勉強です。東洋医学への理解と新たな発見を追い求める姿には年齢を感じさせる事はなく、体力の限界など感じることは出来ません。脱帽です。

 

続いて7月です。

≪漢方鍼医会7月のプログラム≫

『研究部』

第一席:「本治法後の肩ナソ」

第二席:「難経九難を踏まえた本治法、選経・選穴の一考察」

『研修部』

第一席:「循環器疾患」

第二席:「邪正」

『入門部』

「肝・胆の生理と病理」

といった内容でした。

本会には当院のOBも多く所属していまして、そんな先生方もよく講義をしています。

7月は、橋上信也先生と吉開潤先生が講義をしていました。

橋上信也先生は、当院で7年前まで修行し、現在は埼玉県狭山市で「天馬堂 橋上鍼灸院」を開業されている先生です。

HPはコチラから・・・ http://www9.plala.or.jp/tenmado/index.html

橋上先生は講師歴も長く、他にも「漢方鍼医会」「東京漢方鍼医会」にて様々な役職をされており、会を支える先生の一人でとても頼りになります。とても優しくフランクな人柄なので当院では今でも橋上先生の名前が患者さんから出てくるほどです。

橋上先生は、7月「肝・胆の生理と病理」蔵象論の講義でした。東洋医学において、体の臓腑といった内臓には肉体的・精神的な働きが様々あり、それらがバランスを取り合い機能することで健康的な体に近づいていきます。そんな内臓たちの働きを「蔵象論」といいます。

『橋上先生の講義は盛り上がり、次回も楽しみになりました。』

続いてのOBは、吉開潤先生。

吉開先生は、6年前まで当院で修行し、現在は神奈川県小田原市にて「よしかい鍼灸院」を開業されている先生です。

HPはコチラから・・・http://yosikai.com/

吉開先生は、当会での講師経験も長く、また化粧品の会社へ東洋医学を含めた観点でのセミナーを行ったりと、講義には笑いも多く、手慣れている印象を受けます。

休日にはサーフィンなどもされていて、さすが「海辺の鍼灸師」と言われるのも頷けるのハーフパンツ姿です。ラフな装いですが内容のまとめ方はビシッとしていました。

吉開先生は、7月「本治法の後の肩ナソ」を講義されました。からだ全身の治療、経絡というエネルギーの通る道や内臓の機能・働きのアンバランスを整える治療を「本治法」といい、その他に患部直接おこなう鍼などの治療を「標治法」と言い、頸肩部の治療もどちらかというと標治法に分類されます。しかし、症状によっては標治法を行うことでより治療効果があがることもあり、今回は臨床例から頚肩部の治療が顕著に効果があったものを紹介していました。

『サーフィンをするだけあって吉開先生の講義はみんなも笑いの波にも乗せてきます。』

卒業されても尚このようにOBの皆さんとお会いすることも出来ると嬉しいですね。その際は、日々の臨床でのアドバイスや情報の共有などさせていただいています。

皆さん絶賛活躍中ですので、治療院にお近くの方でもしお体が不調の時は、是非足をお運びください。 当院のこともお忘れなく(笑)

 

ではまた、近いうちに他の記事もUPしていきますのでよろしくお願い致します。

皆さんお体に気を付けてお過ごしくださいませ。

更新日:2016.07.17

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