巽堂ブログ

HOME > 巽堂ブログ > 【刺さない鍼”ていしん”の研修会について】

【刺さない鍼”ていしん”の研修会について】

みなさんおはようございます。

スタッフの新井芙美法です。

先日、わたしたち治療院のスタッフが参加している研修会がありました!
そこでの学びや気づきなどから、「当院の治療はこんなことをやっています」
ということの再確認やご理解につながったら良いなーという内容です。

ご興味いただけましたら読んでみてください。

1.研修会について

研修会の名前は「漢方鍼医会」と言います。この会は当院の院長・副院長が発起人となった鍼灸の研修団体です。
「漢方鍼医会」での治療法を「漢方はり治療」と呼びます。
ちなみに「漢方」と名前が付いていますが漢方薬を勉強する会ではありません。
会のHPから引用すると「漢方の医学理論に基づき病体の病理・病証を把握し、脉状と四診法との整合によって「証」に繋げ、鍼灸の補瀉法にて生命力強化を目的とした治療法」ということですがちょっと難しい…

説明すると、様々な診察法を駆使し、
「陰陽・五行・気血水・病因」(ここら辺は難しいので今度また説明します。)などを漢方の医学理論に基づいて理解します。
そして「何が原因で?からだで何が起こっているか?なぜこんな症状が起こるのか?」を紐解き把握・診断します。
それらを考慮した鍼灸の手技を用いて、生命力強化を目的とした治療法をいいます。

この治療法を実践する上で本会では、刺さない鍼”ていしん”という道具を用いていきます。
鍼なのに刺さないとはどういうことなのでしょう?

2.治療の鍵は刺さない鍼”ていしん”

鍼治療は、基本的に刺す鍼が一般的ですが、当院の治療をしたことがある方はわかるかも。
刺さない鍼”ていしん”という道具を用いて治療します。刺さらないので手技としては接触鍼(せっしょくしん)というジャンルのものです。

刺す鍼は、身体に刺さるため、目にはみえないものの小さい傷がつき、また刺激が強くなります。
しかし、この”ていしん”使い方は刺すことなくツボの押し当てるだけ!刺さらないため、からだに負担が少く生命力を高める働きがあります。
さらには、からだに悪さをする”邪気”をも排出させる素晴らしい道具なのです!(もちろんそのやり方が難しいのですが…)
その結果、気血を動かし、五臓六腑の働きを整え、脈を整えていきます。これが免疫力UPや病気の改善へと繋がるわけです。

つまりは当院の治療の鍵となるのは、刺さない鍼”ていしん”だといっても過言ではないのです!

「漢方鍼医会」の特徴の1つとして、”ていしん”を主に用いて研修していくことが挙げられます。数多くある鍼灸の研修団体の中でも珍しい事なのです。

鍼は刺すイメージがあるかと思いますが、刺さない鍼の大切さを知って頂けると嬉しいです。
※時として刺すことも大切なときもありますので、身体の状態を診て使う道具は選択していきます。

3.常に自分を高める!貴重な場所!

研修会へ時間とお金を費やして行ったからには、メリットがないといけません。
一般の会員さんには、いろいろな手技を教わる事ができるだけではなく、臨床の疑問を解消する場にもなります。会にはベテランの先生たちもたくさんいますので気軽に相談したりしています。

当院のスタッフも学ぶ事がたくさんありますが、どちらかというと運営や指導側として参加しています。
当院の院長は、前会長、副院長は現在の会長です。
私は、恐縮ですが副学術部長として年に何度か講義をさせていただいております。
他のスタッフも講義を受け持ちながら、会に参加・運営をしています。

指導する側はたくさんの勉強が必要で、日々いろいろのことを勉強し磨きをかけ続けなければいけません。
そんな勉強の中でたくさんの気づきや、勉強してきた点と点が線として繋がるひらめきに似た学びがあります。

ウナギ職人が「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」なんていうのと一緒で、鍼灸師も職人です。
職人となるのには一生勉強しなければいけないもの。大変ですが、「痛い!辛い!…」と悩む患者さんの力になれればこれ以上楽しい勉強はない!という気持ちでやっております。

4.おわりに

そんなこんなで毎月1回はこのような研修会をしています。
その他にも治療院での研修会として、スタッフ同士技術を高め合う時間を月に2回設けて勉強!勉強!の日々です。
端から見たら勉強ばかりで楽しそうではないかもしれませんが、とても楽しく勉強していますのでご心配なく笑

皆さまの健康のお力になれるよう精進していきたいと思いますので、どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。

ではまた!どうぞご自愛くださいませ。

更新日:2023.09.22

ページトップ